パブ概要

英国は、パブ・ソサエティーの国。 11〜12世紀のタヴァーンやイン(宿屋兼酒場)がパブの前身で、パブリック・ハウス Public Houseと呼ばれ始めたのは17世紀後半。英国の生活に不可欠なものになりました。
英国中に5万3千軒あるといわれているパブ。昔は、女人禁制、入口も2つ、Saloon/Lounge(中・上流階級用)とPublic(労働者階級用)に分かれていましたが、現在は、男女や身分による境はありません。いまやパブにとって、女性客はお得意さま。女性にフレンドリーなパブも増えています(トイレがポイント)。女性にはワインが人気。
注文の仕方
パブでは、カウンターで飲み物を注文し、その場でお金を払うシステム。基本的に現金払いですが、最近はカードを受け付ける店も増えてきました。チップは不要。
パブのルール
パブでの割り勘ルールは“ラウンド Round”。複数でパブに行った場合、誰か一人が全員の最初の一杯をまとめて買い、みんなが飲み終えるころ次の人がまた全員の分を買い、一回りすれば皆が公平にお金を払うことになる、というもの。
飲み物
パブで飲むものといえば、まずビール。パイントpint(約570ml)か、ハーフ・パイントhalf pintのグラス、または小瓶入り。
その他、ウイスキーやジンなどのスピリット系、サイダー(発泡リンゴ酒)、ソフトドリンクもあります。ビールをレモネードで割ったシャンディーShandyは低アルコール。ラガー・トップは、ラガーにライムのシロップを加えたもので、甘口。
パブランチ
ランチタイム(12.00〜14.30頃まで)のパブは、値段も手頃な定食屋。ジャケット・ポテト、パイ類、ソーセージ、ロースト・ビーフ、ラザニアなどが一般的なメニュー。
美味しいパブ
料理に力を入れ、味が勝負のレストランパブはガストロパブと呼ばれ、外食の選択肢として定着。本格フレンチからモダンブリティッシュ、オリエンタルまで、一流レストランのシェフがあえて転職するケースも多いそうです。
スポーツ観戦
パブでは、衛星放送によるスポーツ観戦ができる店も多く、サッカーなどの大試合の日は大いに盛り上がります。プール・バー、ダーツがある店ではカウンターで道具を借りられます(有料)。
子供の立ち入り
パブへの子供の立ち入りに関しては、法律で定められたルールがあります。違反すると保護者や経営者も罰せられます。18歳未満は(大人のためであっても)アルコールを注文してはいけません。
16歳未満の子供は、保護者(18歳以上の大人)が同伴し、パブ側が許可する限りパブのどこへでも入場可。飲み物はノン・アルコールのみ。16、17歳なら保護者(18歳以上の大人)同伴で食事のオーダーをする時に限り、ビール、サイダー、ワインを頼んでも良いが、自分たちで購入はできないという決まりになっています。
バラエティー
パブには、コメディー・ショーやライブ演奏のあるシアターパブやミュージックパブ、歴史的いわく因縁の残る歴史パブも数多く、個性もいろいろ。本格的にパブ巡りをしたいときにはガイドブックを参考に。毎年多くのパブ・ガイドが出版されています。厳しい審査をくぐって“Pub of the Year”に選ばれることは大変な名誉です。
 
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