物件によって契約の仕様は異なりますが、ハウスシェアでない限り、光熱費などは個人で契約し、支払います。手続き方法がわからない場合は、不動産会社や管理会社(block management)に相談し、適切な供給会社と契約しましょう。たいていは前居住者が使っていた会社のサービスを、名義変更した上でそのまま引き継ぎます。以下を参考にしてください。

光熱・水道など

光熱・水道関係の供給申し込みは、家主や物件の管理会社、不動産会社に供給元を確認し、自分で開設手続きをします。また住民票のない英国では、供給会社から届く手紙や請求書が住所証明の代わりに使用できますので、世帯主のみでなく夫婦連名あるいはガス・電気と水道の名義を夫婦で分けるなどして帯同者の住所証明も取れるようにしておくと、諸手続きの際に役に立ちます。

もしも前居住者の名前で契約が継続している場合は、自分名義に変更するために、入居日を証明する書類(賃貸契約書など)を提出しなければならない場合があります。

ガス・電気はそれぞれの供給会社に連絡。入居日、メーターのシリアルナンバー、メーターの数値を伝えます。

自分で供給会社を選びたい場合は、サービス価格などを比較できるウェブサイト Compare the Market などで調べてみましょう。また、ガス、電気、ブロードバンド、住宅保険などを1社で提供する Utility Warehouse のような会社もあります。

水道料金

家の大きさや部屋数、住居人数によって決まる一律料金と、使用分だけ払うメーター料金の2種類の課金方法があります。

家賃に含まれていないことを確認したら、申し込みや名義変更は水道会社(Thames Waterなど)へ。

固定電話の開設

電話機を電話回線コンセントにつなぎ受話器を取ったときに通信音が聞こえる場合は、すでに回線が来ていますので再開(re-connection)をBT(British Telecom)などの電話会社に申し込みます。回線が切れていたり新設する場合は、電話会社に連絡して、エンジニア派遣の手配をします。

多くのブロードバンド/携帯電話サービス会社は固定電話とのパッケージを提供しています。サービス内容をよく検討してから契約しましょう。

公共料金の支払い

公共料金は、多くの場合、毎月や3ヵ月ごとの支払いに設定することができます。支払い方法も、自動引き落としや請求書受領後のオンライン決済など、いくつかの方法から選べます。開設通知や請求書の情報を参考にしてください。

カウンシル・タックス

英国居住者であれば誰もが課せられるカウンシル・タックス(Council Tax)。これは住民税と固定資産税の性格を併せ持つ英国の地方税で、その額は自治体/カウンシル(Council)ごとに異なり、住居の資産価値によって決められています。学生や一人暮らし向けの割引もあります。入居後速やかに管轄のカウンシルに転入の連絡をし、送られてくる書類をしっかり読むこと。滞納には罰金が科せられますので、注意してください。

家賃に含まれていることもありますが、そうでない場合は各自でカウンシルに支払います。契約時に確認しましょう。

住所変更

英国内で引越しをする際は、銀行、学校、クレジットカード会社、かかりつけ医(GP)など、日本・英国共に必要な住所の変更届は速やかに行いましょう。

郵便物の転送

Royal Mail Redirection Serviceが有料で行っています。

【知っていると便利なサービスの連絡先】

ガス・電気関連

ガス漏れ(24時間)0800-111-999
停電(24時間)105
National Grid Gas Emergency Service
ガスに関する問題全般についての情報提供

水道関連(Thames Water の場合)

水漏れ(24時間)0800-714-614

鍵関連 MLA 解錠など(24 時間)

Master Locksmiths Association(MLA)
01327-262-255

(協力:ロンドン–東京プロパティーサービス