英国の鉄道

英国では複数の民間鉄道会社が各地で運営を行っていますが、その鉄道網を結ぶ運営母体が「National Rail」です。「National Rail」は時刻表や路線情報の入手、乗車券の予約・購入ができる公式ウェブサイト。
その他にも「The Trainline」をはじめ、全国の鉄道ネットワークを網羅した便利な総合ウェブサイトやアプリがいくつかあるので比較検討するとよいでしょう。

乗車券の種類

乗車クラスはファースト(first)と普通(standard)に分かれています。また、ラッシュ時以外に使えるOff-Peak & Super Off-Peak Ticket、乗車時間に制限がなく、ルートがフレキシブルなAnytime Ticketなどがあります。

乗車券の割引

英国の鉄道は早割が基本。また、当日購入でもピーク時をはずせば比較的安価なチケットもあります。

割引切符の種類は実にさまざま。駅窓口で、利用日や(往復が同日でない場合)利用期間、人数などの条件を伝えると、一番安い切符を調べてくれます。

特定の条件を満たす場合は有料のレイルカード(Railcard)を作ると割引料金で切符が購入でき、他の割引との併用も可能な場合があります。割引対象は、16~25歳、26~30歳、60歳以上、フルタイム学生、身体的障害認定者、家族、グループなど、鉄道会社によってさまざま種類があります。

オンラインで購入した乗車券の受け取り方

オンラインで購入した乗車券を受け取るにはいくつかの方法があり、「eticket(PDFファイルがメールの添付書類で届く)」、「mobile ticket(ダウンロードしたアプリに届く)」、「鉄道駅に設置されている券売機に予約番号を入力して出力する」、「郵送(セカンドクラスで指定住所に届く)」、「郵送翌日サービス(前日15:00までの申し込みで翌営業日13:00までに届く)」がその主なもので、郵送の場合はいずれも有料となります。

出発の確認

鉄道を利用するときは、駅の出発時刻表示板で出発時間とプラットホームの番号を確認します。直前まで表示されないことや、予告なく出発のプラット
ホームが変更されることも少なくありません。

発車ベルが鳴らないこともあり、また発車予定時刻の1分前にはドアが施錠されるので、早めに乗車しましょう。

乗り換えが分かりにくい駅がありますので、余裕を持って出かけましょう。

コーチ(長距離バス)

コーチ会社には、英国内はもちろんヨーロッパ各国へも運行するナショナル・エクスプレスの他、格安料金を提供するメガバス(Megabus)フリックスバス(FlixBus)があります。

長距離バスのロンドンの主要な発着拠点は、ビクトリア・コーチ・ステーション。詳細はこちらで。

チケットは、長距離バス発着駅、旅行会社、トラベル・インフォメーションセンターまたは各コーチ会社のウェブサイトから購入できます。

ナショナル・エクスプレスでは、16~26歳用のYoung Persons Coach­cardや60歳以上対象のSenior Coachcard、障害者用のDisabled Coach­cardなど、料金の1/3が割引になる割引カードがある他、グループ割引なども提供しています。

フェリー

島国である英国にはフェリーが発着する港も各所にあります。オークニー諸島(Orkney Islands)、シェットランド諸島(Shetland Islands)をはじめとするスコットランドの島々、ワイト島(Isle of Wight)、マン島(Isle of Man)、アイルランド、チャネル諸島、フランスへの便も充実しています。

運賃は時期や乗船券の購入先によって異なります。各社の料金を比較して、目的に合ったチケットが購入できる。
ウェブサイトも便利。

【主なフェリー会社と総合ウェブサイト】
Caledonian MacBrayne Ferries
(主にスコットランドの島々)
P&O Ferries
(欧州、アイルランド方面)
Irish Ferries
(アイルランド方面)
ferries.co.uk
(総合ウェブサイト)