使用する際の注意点

家にいながらにして買い物ができる便利なオンライン・ショッピング。ご利用の際には、以下の点に注意しましょう。

そのオンライン・プラットフォームが信頼できるかどうかも見極めましょう。知られた名前の小売業者を装って送られてくるメールには要注意。リンクをクリックする前に、メールの信憑性を確認してください。特にクリスマスやブラックフライデーなどのショッピングシーズンには詐欺が急増する傾向があります。

販売企業のURLを再確認し、データを暗号化して安全に送受信ができるSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)化された、https:で始まるウェブサイトにのみにアクセスしましょう。

配送条件の確認も重要。法外な配送料を請求する販売業者も存在します。商品発送が2週間以上の場合も要注意です。

必要以上の情報は入力しないようにしましょう。相手に渡す情報が多いほど、情報がリークする可能性が高まります。

クーリングオフと返品

イギリスのクーリング期間は、品物が届いた時点から14営業日と法律で定められています。返品をする際は、規約を読んで、必要な返品伝票も忘れずに添えること。伝票類は必ずコピーを保管しておきましょう。メーカーや店側が引き取りに来るケースと、自分で郵便で返送するケースがあります。郵送の場合は書留郵便(recordedまたはspecial delivery)を使い、引受証明(proof of posting)を発行してもらうと安心です。

腐るもの、パーソナライズされたもの、ラッピングシールが壊れたものなどは、クーリングオフ対象外となります。また個人売買された品物も、法律で保護されていません。

【不要になった衣料は、バウチャーと交換を】

1分ごとに2トンの衣料品が売れているという英国。しかし不要となった衣類のうちリサイクルされる割合は全体の1/5未満に過ぎない。毎年およそ35万トンものファッション廃棄物が埋め立て地行きとなっており、これは1 人あたり年間約14キロに相当する。
こうした状況を改善すべく、いくつかのファッションメーカーと販売店が、衣料を購入する際に古着を持ち込むとバウチャーに交換できるというスキームを立ち上げた。バウチャーと交換できる衣類は、洗濯済みのきれいな状態であればブランドは問われない。

◉受付可能な衣類:
シャツ、Tシャツ、カーディガン、コート、ジャケット、ズボン、子ども服、ドレス、学校の制服、布地など
×受付不可能な衣類:
下着、靴下、水着、タオルなど。業者によっても異なるので詳細を確認を

【英国は虫食い天国:大切な衣類を守るために】

英国は、小さな蛾(moth)による虫食いの穴があいたセーターを着るのも気にしないお国柄だが、できれば衣類のダメージは避けたいところ。この国ならではの防虫対策を試してみるとよい。衣類スプレー、自然の香りで虫を寄せ付けない防虫剤、蛾の成虫をフェロモンで捉えるモニタリング式トラップまでさまざまな商品がある。蛾が嫌がる香りを放つ杉の木をボール状にしたモス・ボールも効果的だ。卵を死滅させるには、60度以上の高温で洗濯するのも対策の1つ。デリケートな衣類の場合は、1週間ほど冷凍庫に入れると生地を傷めることなく同様の効果が得られる。